世界に幸せの旋律を。~君と私が綴る物語~
絵本の表紙も多少古い紙ではあるものの、高級感のある黒の革表紙。

絵は明るい色の優しい雰囲気で書かれているし。

ストーリーもファンタジーとして少し怖い場面もあったけど、主人公が悪者をやっつけ幸せになりましたーという典型的な物語。


しかし少女の質問に女性は答えず、『ふふっ』と微妙な笑みだけを浮かべ本の表紙を大事そうになぞるのだった。


「さぁ、読みますよー。むかーし、昔...」


昔話お決まりの決まり文句から始まった物語は何十と聴いた聴きなれたストーリーだったけれど、それでも私が話に夢中になるまでにはたった1分もかからなかった。
< 4 / 27 >

この作品をシェア

pagetop