Believe
彼の唇は、想像したよりも数倍冷たかった。
熱と寒さのせいで体が小刻みに震えているのが分かる。
大丈夫かしら…。
私が思うより、彼の容態は随分悪い気がした。
私は恥ずかしさに耐えながら、どうにか彼にアルコールを飲ますことができた。
「ふーっ。」
少し飲んでしまったアルコールと照れのせいで体が熱い。
しっかりしないと!
自分を励ましながら、私は慎重に彼の体にナイフを当て手当をしていった。