恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
「おいっ!」

踏み台が倒れる音と同時に、誰かの叫び声を聞いた。

ぎゅっ…

ふわりと微かに甘い香りが私を包む。


「れっ?痛く…ない」

床に激突するはずだった私。

「当たり前だ。俺は腕が痛い」

ふいに上の方から、不機嫌な声が降ってきた。

★*☻△-◆☆〜*〜⁉︎

「わっ!ま、ま、松田…」

「チッ…呼び捨てかっ!重い!早く退けっ」

ひぃーーーっ

「す、す、すみません!」

松田さんの腕で守られていた私は、大急ぎで離れる。

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