恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
んーーと、三奈さんの視線が空間に移動する

「真逆か…、そうでもないよ。松田は優しい。優しすぎる男だよ」

そう言った三奈さんの表情が曇った。

「……」

「あーごめん。ごめん。暗くなっちゃったね!
松田の過去を思い出しちゃって…」

松田の過去?
そういえば、さっきの松田さんの表情……何かあったんだ。

「さあ、休憩はおしまい!午後も頑張ろう」

パッと表情を明るくした三奈さんが、パンパンと手を叩く。

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