恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
再び車に戻る。

うちのマンションって、こっちだっけ?

日ごろ、車に乗ってないから、自分がどこにいるのか分からない。


キッ…


「外…出てみ?」

小高い丘の駐車場。

街灯が下の方にキラキラと見える。

「わあぁ…綺麗」

コツ…

「仕事…最初から、先輩と同じレベルのもん作ろうだなんて気負うな」

微かに柑橘系が香り、すぐ後ろに松田さんが来たのが分かる。

「……」

「あんたが仕上げたもんは、先輩がチェックしてくれるんだ。
見た目とか気にしないで、思うままに書けばいい」

< 93 / 202 >

この作品をシェア

pagetop