二度目の恋



「田宮さーん……」


1週間に1回は
泣きそうな声が隣から聞こえてくる



高木さん……
私が辞めると本当に決まってから
意味なく呼ばれたりする



『…仕事してくださいね』



「……田宮さん、……今後の事はまだ決めてないんですか?」



こうやって聞いてくれるけど
いつも曖昧に答えている
変な噂を立てられても面倒だ



そんな中、


「田宮、ちょっといいか?」



珍しくフロアにきた営業部長


『あ、はい』


立ち上がると、高木さんがボソッと


「ついに動きましたかっ」



ついに?と思いながら
私は部長のあとを追った



部長は小さな会議室…と、言うか
内密の話をするために作られた
防音設備が整ってる会議室だった
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