二度目の恋


はぁー、とため息をついていたら


「俺以外の男のことを考え考えて、ため息か?いい度胸だな」


息子にヤキモチを焼く一輝
いつもなら反論しただろう
けど、今日はしない
身体を起こし、一輝によりかかった

母親としての不甲斐なさにショックだ
遥輝は彼女がいるなんて一言も言わなかったし、常に私の事を考えてくれた


『彼女との時間、私が奪ってたのかな』


ボソッと言うと、
そうだな、と言われ更に落ち込んだ


そんな私を見て笑う一輝


「……けど、美奈には俺がいるから大丈夫だと思ったんだろ?だから彼女をつれてくるんだろうな、」


そうなんだろうか、
彼女に会ったら、一緒に謝ろう、
なんて言いながら、私にキスをする


幸せな日々がこれから待ってる
そう思っていた。
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