二度目の恋
『なら、遥輝の部屋で河村さん寝てもらって、私の部屋に佳奈さん寝てもらおうかな。なんだか、二人は上手くいきそう』
「何、ニヤついてんの?佳奈さんの次は美奈ちゃんの番なんだよ?」
……はあ?私の番?
『何言ってるのよ、ない、ない』
そう言って、残りのビールを飲み干した
「俺の見立てでは、この前の社長さんといい感じに見えたけど?」
なっ……なに……
『……や、やめてよ……』
どうやって切り抜けたのか定かではない
けど、どうにか遥輝にきづかれないように
私なりに笑ってごまかした…だろう
『あ、明日、佳奈さんと帰りに買い物して帰ってくるから、必要なものあったらリストアップしといてねー、おやすみ』
自室へこもった
いち早く、遥輝から離れたかった
あの子は勘付いたかもしれない
けど、私を思ってなにも言わないだろう