冷たい温もり。



「・・・・空、空、空っ」

この世で最も愛しい名を何度も呼んだ。


視界は滲んで、乾いたアスファルトが濡れていく。


” 海 ” 呼ぶ声と共に私の身体は包まれていた。

微かに震える優しい温もりに。
苦しいくらいに抱きしめられる。


「・・・・・海はやっぱり、バカだよ」


そう掠れた声で囁く声は
今までで一番優しかった。




*end*
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