WOLF-孤独のその先-


「ナオ」



「んー?」



「重い」



私の頭上からはソウの声



「だって寒い…」



ソウが重いと言うのも無理はない、だって私は座っているソウに背中を合わせ思い切りよりかかりながら梶君にかりたゲームをピコピコと操作している最中だ。



「そんな足出してるからだろ」



ソウの視線はスカートから丸出しに出された私の足を見て苦笑いをする。



「見てるだけでこっちが寒い」



「私だって寒い」



「ならズボンでも履け」



そう言いながらも制服の下に着ているパーカーを脱いで私の膝にかけてくれるソウは本当に面倒見が良い。



「ありがと」



ニーっと笑う私にやっぱりソウは呆れたようにやれやれと困り顔で笑うと私の使っているゲーム機を奪い取った。




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