WOLF-孤独のその先-
よく分からないおじいちゃん先生の教科書を読む声が遠くの方から聞こえてくる。
黒板にはあまりに達筆すぎる文字達がつらつらと並べられていて眠気を誘う。
あんまりノートを取る気分になれないのは昨日まで学校を休んでいたせいなのか、はたまた世界史が嫌いだからなのか。
シャープペンシルをくるくると手元で回しながらぼーっとしていると、
ガラガラバンッ!
っともの凄い大きな音が教室中に響きわたり、その原因であろう教室後ろの扉へ皆んなが視線を移した。
そしてそこにいた誰もが口をつぐみ何にも話そうとはしない。教卓の前にいるおじいちゃん先生でさえも。
私も皆んなとはワンテンポ遅れ教室の後ろへと首を傾けて思わずそのまま停止した。