WOLF-孤独のその先-
その瞳に吸い込まれそうになった時、ソウが自分の方へと私の腕を引きギュッと抱きしめた。
力強く抱きしめられる私の身体。
教室内はこんな事が起きているにもかかわらず、やっぱり誰も話そうとはしなかった。
むしろ物音一つしないほどの不気味な雰囲気で、皆んなが皆んな私とソウを見ていたと思う。
「……心配した…」
それは小さな声だった。
私の肩へと顔を埋め、小さく震えるようにして絞り出されたソウの声。
この時私は、
あぁ…なんて事をしてしまったんだと。
早く家に帰って携帯を充電してソウにメールを送るべきだったんだと、自分を呪いたくなった。