WOLF-孤独のその先-



いつになく真剣に話すソウに、もちろんそのつもりだった私は「分かってるよ」と言ってニコリと笑ってみせる。





もうソウには心配をかけないように、不安な思いをさせないように。





「ナオに言っても分からないと思うけど、最近 影龍會ってチームが問題を起こしてる」




「影龍會?」




「隣街のチームだ。女を襲ったり街を荒らしたりしてる、うちのチームの奴らも何人かやられた」




ソウがあの日繁華街に行くなと頑なに言った事にはちゃんと意味があった。

こんな理由があった…なのに私はろくに言う事も聞かないで約束を破ってソウに心配までかけて…





「今毎晩見回りしたりしてるけど、それだけじゃなかなか事は収まらない」




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