WOLF-孤独のその先-
「ナオちゃん」
購買の帰り途中、ふいに呼ばれた名前。
私の名前を呼ぶ人物なんて数少なくて限られている。
呼ばれた方へと振り返るとそこにいたのは、コンビニ袋を下げている梶君だった。
「どうしたの?」
ソウがいない時に梶君が話し掛けてくるなんて初めてだ。
「一緒にお昼食べない?」
王子様顔に爽やかな笑顔。やっぱり梶君が暴走族だなんて信じがたい
「あ、うん。良いよ」
しかもまさかお昼に誘ってくるなんて珍しすぎる。
「やった、ありがとう」