WOLF-孤独のその先-



近所のラーメン屋さんで三人でラーメンを食べて再びマンションへと戻る。




今思うとソウがいないのにこのメンバーって何だか異様に異色だ。






ケイゴはまぁこれから良く会う事になるから良いとして、何故梶君なんだろうと今更思う。


それに梶君はこの前の一件以来怒っているかもとビクビクしていた私だけど、全く怒ってなくて、むしろいつも通り優しいままだった。




「それにしてもあのマンションお前一人にしてはデカくね?」




「ね、掃除するの面倒」




「そこなんだ」




くくっと梶君が楽しそうに笑う。






新しいマンションは家族連れが住むほどゆとりのある広々とした部屋で、わざわざこんな大きな所を用意しなくてもいいのに…




これももしかしたらお母さんの気遣いの一つなのかもしれない。




私を一人にした事への罪悪感なのかもしれない。





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