WOLF-孤独のその先-
そう考えると、何故かもの凄く胸が痛んだ。
キョウヤを忘れなきゃという思いと、忘れたくないという思い。
そんな簡単にどうにかなる感情じゃないのは分かってる。
だけどこんなにも辛いとは思わなかった。
まるで心にポッカリ穴が空いたような、虚しくて悲しい感情がドロドロと溶け落ちる。
恋をした事の無い私は、こんな恋の終わらせ方すら知らない。
今でも鮮明に思い出せる…まるでキョウヤの隣にいるような感覚を…
あの広い背中も
暖かい手も
優しい心音も
綺麗な瞳も…
忘れようと思えば思うほど…
私の脳裏に鮮明に過ぎる感覚。
もう一層、キョウヤを嫌いになれたら楽なのかもしれない。