優しくて温かい場所(Gently warm place)
智の両親は、本当に温かくて
優しい人達だった。

お母さんに、
「智はね。
彼女とか、女の子とかを
初めて連れてきたのよ
だから、とても嬉しかったの
それに、こんなに良い娘さんで。」
って、言われて
とっても嬉かった。

お母さんと一緒に
料理を作り、四人で食べた。
智が、
「咲桜は料理も上手なんだよ」
と、自慢するから、
恥ずかしかったが
本当に幸せな時間だった。

帰りに
「また、遊びに来てね。
智が、一緒じゃなくてもいいから。」
と、言ってもらえ
「はい、是非。」
と、答えた。

智にも
「ありがとう、連れてきてくれて。」
「当たり前だろ、嫁になるんだから。
咲桜の家にも、挨拶に行かないとな。」
と、言ってくれた。

二人で、智のマンションに帰り
今日も、幸せを噛み締めて
智に愛してもらった。

智は、四年生になり
教員試験や就活に忙しくなり
バイトを辞めた。

私は、変わらず
バイトと勉学に励み
智の健康を考えて
料理をしたり、掃除、洗濯をした。

綾華とは、大学が一緒だから
ランチしたり、買い物行ったり
毎日毎日が
あっという間に、過ぎて行った。

智は、無事に教員試験にも合格し
地元の高校に入れることになった。

智の両親も喜んで
四人でお祝いをした。
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