優しくて温かい場所(Gently warm place)

∴∴報告


私達は、キャサリンの家に向かった。

キャサリンに智は、
挨拶をして、
「自分の身の回りは、
綺麗にしてきました。
許されるなら、もう一度
咲桜とやり直したいと
思っています」
と、英語で話した。

咲桜は、少しびっくりしたが
「智は、やはり、自分の言葉で
きちんと伝えたかったから
練習してきた。」
と、言った。

キャサリンは、
「あなたの事は、聞いています。
アリシアの旦那である貴一が
酷いことをしたみたいで
ごめんなさい。

ただ、貴方は、本当に
今後、咲桜を守って、大事にできますか?
この子は、ずっと苦しんできました。
今からの人生を幸せに生きて
欲しいと、言うのが
アリシアの身内の願いです。」

「はい、誓います。
前回は、咲桜に守られましたが
今後は、私が命にかえても守ります。」
と、言うと

キャサリンは、咲桜は?
と、言わんばかりに
咲桜をみた。

咲桜は、
「キャサリン、ありがとう。
父のせいで
一度は離れたけど
やはり、私は智を愛してる
出来ることなら
智と生きていきたい。」
「そう、良かった。
咲桜、幸せになりなさい。
アリシアの分も。」
「うん。本当にありがとう。
キャサリンが呼んでくれたから
一緒に居てくれたから
心が癒されたの」
と、キャサリンにお礼を込めて
伝えると智が
「本当にありがとうございました。
必ず咲桜と幸せになります。」
と、言った。

その日はキャサリンと
ママのお兄さん家族もきて、
賑やかに過ごした。

今後、どうするか?
まだ、二人で話し合っていなかったが
一度、日本に帰る事だけは、
わかっていた。

お互いの家族に話さないと
······行けないから。

キャサリンとお兄さん家族も
賛成してくれて
「「決まったらきちんと、
      連絡するのよ」」
と、言ってもらえた。
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