living

花菜と琉成

市販の薬なら飲むとのことで

胃潰瘍に効くのか、不安だけど…

胃薬を飲み始めた


「なんでそんなに病院が嫌なわけ?」


「うるさいなぁ 根性で治す!!」


「花菜… 最近、亜依里どうしてんの?」


「私を守ってくれてるよ
時々、話しかけてくれるから
暇なとき助かるし楽しいよ
まぁ 端から見たら独り言だろうけど」



法事の日から、ずっと亜依里が出てこない



守ってくれてる



その意味を理解するのは、だいぶ先になる





「なぁ?今度の日曜日、2人でどっか行かないか?」

「……それって、デート?」

って聞いた後、真っ赤になるな!!!

可愛いじゃねぇか!!!


「付き合い始めて1週間!
恋人らしいこと、何にもしてないだろ!?」

「デートって、何するの?」

「手を繋いで…… どっか行く」

「誘うなら、決めとけよ!!!」


相変わらず、言葉使いが酷い

俺… 結構、ダメージ受けてる


「はい…すみません」


「あっ!!あたし、行きたいとこがある!」

「どこ?」

「黙って、ついてくりゃいいの!!!」

「はい」


なんだろう……

もっと、あまぁ~い関係を想像していた

……って、花菜が甘えてくるとか
無いんだろうな


忘れかけてた、花菜は意地の塊だった



うんうん、甘えてくることは、ない










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