【完】365日、君をずっと想うから。
「ねぇねぇ、蓮の七夕のお願いごと、なに?」
首を傾げ隣の蓮に尋ねると、蓮はさも当然とでも言うように雑に言い放った。
「そんなの言うわけねぇじゃん」
「えっ、なんで?」
「花なんかには教えてやんねぇよ」
「えーっ? ひどーい!」
「んな、むすっくれんなって」
そう言いながら、蓮が手すりに腕を乗せ、曲げた手に頭をつくようにして、私の顔を覗き込んできた。
口に笑みを乗せて、どこか子供っぽさを含んだ瞳で私を見上げる蓮。
「じゃあ、花の七夕の願いはなんなんだよ。
〝月島と会えますように〟?」
「ううん」
私はふるふると首を横に振って、やんわり否定した。
もちろんコウくんには会いたい。
けど、今私が考えていたことは違うよ。