【完】365日、君をずっと想うから。
椅子に座っているお父さんとお母さん、そして立って頭を下げていた蓮が、こちらを見て驚きに目を見開いている。
「花……?」
(違う)
そう言いたいのに、口を動かしても声が出てくれない。
蓮はなにも悪くないって、今すぐ否定したいのに。
泣きそうになりながらも、何度も口を動かす。
(違う、違う……っ)
お願い、声出て ───
花、花、頑張って、花……!
「……が…う…………違う……!」
声が、出た。
喉に手を当てる。
驚きに、思わず目を見開く。
出た……声……。