【完】365日、君をずっと想うから。


「はぁ……」



公園を出た私は、ため息とともに悲しさを吐き出し、また重い足を動かし始めた。



と、そのときだった。



「……花ちゃんっ!」



懐かしすぎる声が、私の耳に届いたのは。



う、そ……。


もしかして……この声……。



声がした方を振り向いた私は、多分泣きだしそうな顔になっていたと思う。



嬉しさと、信じられない気持ちと、今まで心を占めていた悲しさとがぶつかり合い、ごちゃまぜになる感情。



なんで、このタイミングで……。



あぁ、でもやっぱりあなただ……。



あなたが、今、目の前にいるなんて……。



それは、思いもよらぬ再会。






「コウ、くん……」








°




< 266 / 418 >

この作品をシェア

pagetop