太陽を追いかけて



私は柚月に対して、


─────
新学期そうそうから寝坊したの~?
もう、柚月は本当にマイペースだね。
高校の校門の前で待ってるから、
事故しないようにくるんだよ。
─────


とメッセージを送ると、スマホの画面を消してブレザーのポケットにスマホをしまう。


周りを見渡すと、何人か話したことのある子はいるけど……。


いつもあいさつ程度で柚月ほど仲良くないから、自分から“学校まで行こう”と話しかけに行くのもなんだかな……。


それに、あんまりグイグイ人に話しかけるのも得意じゃないし。


……今日は仕方ないから、ひとりで学校まで行くとしようかな。


私はひとり胸の中でそう決めると、高校までの道のりをゆっくりと歩き出した。


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