太陽を追いかけて


朝日が照らす中、高校までの道を柚月と話しながら歩く。


昨日の夕飯はああだったとか、あの先生の授業はなかなか面白いとか、他愛ないことを話していると、とっても幸せだなって感じる。


……ほら、中学校のときはりんがいたからさ。


こういう何気ない話をしてても、必ずりんは話題を翔平との話に持っていくから。


私が翔平のことを好きなのを知っててわざとやってるのかって、怒鳴りたくなっちゃうくらいに。


だから、柚月とこうして他愛ないことを平凡に話せるのが今の私にとってはすごく幸せなことで、心地よい時間。


「ねぇ、愛ちゃん」

「なに?」


ふと名前を呼ばれたから隣を歩く柚月を見ると、柚月は微笑んでから私に言った。


「……宮間くんのこと、どう思ってる?」


って。


一瞬、言われたことの意味が分からなくて、どう返事をしたらいいのか困ってしまった。


「え、どうって……」

「好き、なんじゃないの?」


挙動不審になった私に、柚月は真っ直ぐ言葉を投げ掛けてくる。


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