夢見姫と7人の王子

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彼はとても賢い。


頭の悪い私のために、いつも色々なことを教えてくれるし、難しいこともパパッと片付けてくれる。


私はせめて彼に近づけるように、とどうにか頑張ってみるけれど、彼はそんな私のことをみて、手をさしのばしてくれる。


不甲斐ない私は、いつもその手を取ってしまうけれど、実はその温度が暖かくて好きで、そのために頑張っている、なんて本末転倒なことになっている。


彼もそのことはわかっているらしい。



困ったように、けれど優しく笑いながら、私の手を引っ張ってくれる。


私の優しい王子様。


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