[ぎじプリ: 完] 毎日が記念日


「早くしねーとおれが決めちまうぞ!!」


ただただどうしよう…と考えられる黙りこむ私を…急かしてくる須藤さんは運転席の扉を開けようとしたのが見えて私は思わず彼の腕に手を伸ばすと不意に唇に柔らかい感触がひろがった。


胸がきゅっ……てしめつけられると同時にしまいこんでいた気持ちが解放されていく。

そして…ゆっくりと離れていく唇に残った温かい感触と引き換えに彼の顔が近くに拡がり私は慌てて車から飛び降りて部屋にかけこみ先程のキスの感触をゆっくりとて指先でなぞった。


なんでこんな事したんだろう……。
不意打ちのキスに私はドキドキと高まる鼓動と自分の中で目覚めつつある淡い感情をとめることが出来ないままプライベート用のスケジュール帳を持ち出し再び須藤さんが待つ車へと戻った。



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