いいじゃん、俺の彼女になれば。
「南くんっ!」



ようやく我にかえって呼んだときには、ときすでに遅し。



ゆるふわ王子の姿は、どこにもなかった。



――ひゅるるるる~。



風が頬を撫でていく。



いやいやいや。



今、なにが起こってた?



あまりのことに、頭がフリーズしちゃったよ。



まさかとは思うけど……。
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