いいじゃん、俺の彼女になれば。
「…………」



「だから、ちゃんと見に来てね。
俺のカッコいいとこ」



「…………」



「んじゃ、また後からね~っ」



と、絵に描いたようなウインクをしながら投げキスをして……。



ゆるふわ王子は、ステージの方に歩いていった。



あっけにとられて、思いっきり固まるあたしを残して。



……って。



ちょっと待って!
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