いいじゃん、俺の彼女になれば。
「俺……。
知らないフリしてたけど。
ほんとは、心愛ちゃんのこと、ずっと前から知ってたよ」



「えーっ!?」



驚きすぎて、琉玖の上着が地面に落ちた。



「あっ。
ごめんっ」



急いで拾って、汚れをはたいて琉玖に返す。



「寒いから、ちゃんと着て」



「大丈夫。
俺、男の子だから」
< 275 / 290 >

この作品をシェア

pagetop