いいじゃん、俺の彼女になれば。
名前くらいどってことない。



さっさと教えて逃げちゃえー。



今まで接点なんてなかったんだから。



これからだって、ないに違いない。



だから……。



「芦川心愛です。
芦川心愛です。
芦川心愛ですっ!」



3回名前を連呼して、クルッと後ろを振り返った。



それはもちろん、ダッシュでこの場を逃げるため。
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