諦めない
チケットを買って、エレベータに乗り、展望台へ。

私の思い出の中では、もっと展望台は広かった。
意外にも狭く、意外にも高い。

こんなんだったっけ・・・

「あっ私たちのマンションだ」
そうここから家族三人で自分の家や、小学校、いずれ通うであろう中学校、
近くの商店街や、、、

懐かしい。。。

思ったよりも辛くない。

ただ、単純に懐かしいって思える自分に驚いてしまう。


「あっあれスカイツリーじゃない??」

・・・?

あれ?いない・・・
ガシっ
え?

「おい、どっか勝手にいくなっていってんだろ?また俺を見失ってんじゃねえか。ほら、ちゃんと手をつないでおけよ」


・・・そうだった。。そのために手を繋いでいてくれたんだよね。。なんかほんとに優しすぎるな。。

「ごめんなさい。。それよりさー。
ねえねえ、前、東京タワーに誰と来たの?」


・・・

「・・・一人」


「え?なんで?一人で観光とか?」


「・・・大切な人が、ここにいるんじゃないかと思って・・・
まっいるわけねえよな。」


「・・・大した思い出じゃん。少し切ないけど、でもその人に会いたかったんだね。その後、その人には会えたの?」



「ああ。ちゃんと会えた」


「よかった。会いたいって願えば、会えるものなのかな」

早瀬冬馬の会いたいとは違うけれど、
私は早瀬冬馬に会って話がしてみたいと思っていた。
ずっと思っていれば気持ちは通じるものなのかもしれない。

「・・・それはちがうだろ。軌跡とか偶然とかそういうの俺は信じねえし。努力しなきゃ会えるもんもあえねえよ。」


「そか。。」

私は偶然だったよ。早瀬冬馬を学校で見つけたときは本当にこんな軌跡あるんだって思ってた。。
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