仮氏
本当に彼の服を一緒に見ることになった。
最初は大丈夫かなって思っていたけど、いざ見始めてしまうと意外と楽しい。

「これ似合いそう!」

「え、まじ?こういうの着たことないかも!」

なんてやりとりしてるうちに、彼は本当に私がいいと言ったものを何点か買った。

「ねぇ、本当にそれでよかった?」

「うん!じゃなかったら買わないし」

「それならいいんだけど…」

「店員さんもいいって言ってくれてたじゃん」

無理に買ったりしてたら悪いな、と思いながら彼の横に並んで歩いた。

「…あ!これ!お礼」

彼は何かを差し出した。

「ん?なぁに」

彼がくれたのは、ゴールドのビーズがついていて紐がピンクのアンクレットだった。

「かわいい…いいの?もらって」

「うん、いいよ!ちなみに俺はおんなじやつの水色にした」

(え、これお揃いなの?)

彼のセリフに思わず目が丸くなる。
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