仮氏
「やばっ…!!遅刻しちゃう!」

目が覚めたら結構ギリギリの時間だった。

「あー…まじだ」

のんびり彼は言った。

「ちょっとくらい焦ったりしないわけ?」

「まぁ、それなりに」

「着替えに戻る時間ない…」

彼とは反対に焦る私。

「お泊りしました、って言ってるようなもんだね?」

彼の言葉に顔がかぁっと熱くなる。

「そっ、そっちこそそうじゃない!」

「別に俺は平気だもーん、とびきりいいオンナとヤリましたって逆に自慢するわ」

「なんか嫌な言い方…」

私が軽蔑したような目で彼を見ると、そんな私を見て彼は笑った。

「なんなら、見えそうで見えないとこにキスマークでもつけちゃう?…それともこのままサボってずーっとイチャイチャしよーか?」

「…どっちもお断りします」

「って言うと思った!…ちゃんとスイッチ入れてる莉音もカッコイイよ」

そう言って彼は私の頭にキスをした。
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