仮氏
(いるわよね、カノジョくらい…)
そういう子の1人や2人、彼にいたって全然不思議じゃなかった。
自分でも、そういうもんだろうって理解してるつもりだった。
それなのに…。
それなのに私の胸はずっとチクチクしていた。
先生と明日の打ち合わせを軽くして、ホテルの部屋に入った。
明日のためにも、今日は早く寝てしまわないと。
モヤモヤする気持ちを誤魔化すかのように熱いシャワーを浴びた。
髪をタオルでわしゃわしゃっと拭いているとメールの着信音が鳴った。
『今何してるー?』
彼からだった。
『出張でそっちにいない』
それだけ打って返信した。
『そっか。さすがデキる女は違うね!』
『何か用事?』
『別にー。何してるのかなって思って』
『ふーん。明日早いから、もう寝るね』
そう送ったあと、スリープモードにして私はベッドに潜った。