幼馴染みの期限
「さっき才加に言われた。『広海、態度変わり過ぎ。樹里は戸惑ってるんだからね』って」


あぁ、そう言えば才加が帰る時に何か広海に耳打ちしてたっけな。


……ってか、才加の口真似、似すぎでしょ。


「お前酒癖は悪いけど、いつもはこんなにぐったりするほどは飲まないだろ。何か仕事で飲まなきゃやってられないほどストレス抱えてる……って訳でも無さそうだし、才加や宏美さんとも何かあった感じも無かったし……じゃあ何でこんなにヘロヘロになって酔い潰れてんだ?って才加に聞いたら、『広海のせいじゃないの?』って」


うーん……広海のせいじゃなくて、ひろみはひろみでも、宏美さんのほうが原因なんだけど。


飲まなきゃやってられなかったっていう点だけは、確かに間違ってない。


「おまけに、大和にまで『広海さん、ちゃんと樹里さんのペースに合わせてあげてますか?がっつき過ぎちゃダメですよ』なんて説教されるし。大和のくせにうるせぇし。大和の分際でしつこいし」


どうやら女子会での宏美さんと同じように、"男子会"の方では大和くんが広海に散々からんでしまっていた様だった。


相当しつこかった様子を思い出しているのか、眉間にくっきりと皺が寄ってしまっている。


「悩ませたのは悪かったけど……お前さ、才加に相談するのはまだ許せるけど、さすがに才加の彼氏とは言え、大和にそういう(・・・・)話をするのだけは止めてくれよ」

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