不器用な彼が隠した2文字
「…って、もうすぐだ!」
花形のブロック対抗選抜リレー。
もう、プログラムの最後の種目が始まる時間になっていた。
慌ててバタバタと階段を降り、グラウンドに出る。
「あっ、有紗ー!
もう、何サボってんのよ〜」
「加賀くんとの話聞きたかったのにぃ」
「次、リレー加賀くん出るよ!」
予想通り、みんなが騒ぎ出す。
「ごめん、ちょっと待って!」
みんなの間をかき分けて、リレーの応援席に来た。
もう既に始まっていたリレーは、赤組がバトンミスをしたせいで最下位。
そして私と春希の青組はトップを走っている。