不器用な彼が隠した2文字
「朝比奈先輩、なんで青のハチマキもしてるの?」
「ね、それ思った。
もしかして彼女のとか!?」
「え〜、ショック…」
そんな声も、朝比奈先輩が走り出した瞬間に止んだ。
驚くほど速いスピードで、どんどん他のアンカーを抜いていく。
『おっと〜!
赤組アンカー朝比奈理生、どんどん抜いていきます!
おお!1周の間で3位まで上り詰めました!
ミスターコン1位で運動神経までいいなんて、またファンが増えますねぇ』
そんなアナウンスを背に、朝比奈先輩の速さは緩まない。