不器用な彼が隠した2文字
平日だからか、空いていた観覧車に乗りこむと、ゆっくり上昇するゴンドラ。
夜景も好きなら観覧車も好きな私は、徐々に小さくなっていく夜景を見るのが楽しくて仕方ない。
暗い中に、キラキラ光るビルやイルミネーションの灯り。
綺麗だなぁ、なんて思っていると。
「…有紗」
呼ばれた声に窓から目を外した瞬間。
ふわり、と私の唇に優しく触れた、朝比奈先輩のそれに。
息が止まって、きゅん、と胸が音を立てた。