不器用な彼が隠した2文字




「……っ、理生…」






きっと顔は真っ赤で。

目は息が苦しいのと、恥ずかしいので潤んで。




「…っ、それは反則だろ」





さらに抱き締められる力が強くなって、キスは甘くなる。








「っ、はぁ…っ」



やっと解放されて、まだクラクラしている私に。



「…悪くねぇな、理生って名前も」




朝比奈先輩……じゃなくて、理生…先輩は、満足そうに笑った。





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