フテキな片想い


「真央、もしかして、今日は私のためにバイト休んでくれたの?」


ちらりと上目遣いに真央を見ると、少し照れたようにそっぽを向く。


「別に。兄貴に頼まれたから」


「それでも、ありがとっ!」


急にテンションが上がって、ふざけて真央の腕に自分の腕を絡ませた。


「道のド真ん中で止めろって」


腕はすぐに解かれたけれど、嬉しくて、家までの道をついついスキップしてしまった。




「美雨ちゃん、十六歳のお誕生日、おめでとう!!」


制服から部屋着に着替えて、リビングに向かうなり、パーティー帽に鼻メガネをした陽気な玲央さんが、クラッカーを鳴らして迎えてくれた。


隣にはスウェット姿で、玲央さんに無理矢理パーティーを帽をかぶせられ、若干不機嫌になった真央もクラッカーを鳴らしてくれた。


「うわぁ、ありがとうございます!」


既に食卓に着いているママにもお礼を言う。



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