鬼の双子と新選組

「!!…時雨、隠れて!」

私は上に登って息を殺した。

「へ?」
「良いから!早く!!」

と言ったら、時雨は急いで木の上に来たけど…
ーズルッ

「え?」

ードサッ!

「うっ!?」

…木から落ちた…馬鹿が。

「はぁ…時雨!」

下に落ちた、時雨を見下ろすと、隊士が時雨に斬り掛かろうとしているのが見えた。

「チッ」

私は舌打ちをした後、槍を持ち替えて、心の臓を貫いた。

「はぁ…また新選組か…んで、時雨お前怪我はして無い?」
「おう大丈夫だ!」

なんでそんなにピンピンしてるんだか…心配するのを後悔するわ。
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