双姫 Ⅱ


だからこうして病室を抜け出したのです!


『大人しくなんて性に合いませんからね!』


鼻歌を歌いながら出口に近付く。


「神崎さーーーーーんーーーー!!!!!」


ヤバッ……この声は。


「病室に戻りなさい!
まだ外に出るのは早いですよ!?」


私を執刀した柏羅先生、真白のお父さんらしい。


『い・やでーーーす♪♪』


だって、起きてから一回も外に出てない。

もう窓から外を見るのは飽きたんだもん。


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