双姫 Ⅱ


「印…消えちゃった?」


『え?あ、日焼け止め塗ったから…。』


「……また隠したの?」


『隠そうとしたんじゃないから!
日焼けしたくないだけだからね!!??』


「まぁ、今日は側に居るから大丈夫か。
それでも周りには気を付けようね?」


『子供扱いしないでよね!』


子供扱いするのは李樹だけで充分です!


「ごめんごめん(笑)じゃあ、行こっか。」


そう言って差し出された手。


『……?』


その手の意図が分からなくてきょとんとする。


「砂場じゃバランス取れないでしょ?」


『…気付いてたんだ。』


「隠さなくて良いよ。
ここに居る皆には弱いとこも見せれるでしょ?」


「そーだよ!水臭いなぁ!!」


「私達は強い所しか見てませんからね。
偶には見せて下さいよ。」


「喧嘩は強いが
意外とマヌケなとこもあるけどな?」


マヌケ!?私のどこがマヌケなのよ!


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