双姫 Ⅱ


「……なんでもない。
大人しくしてろ、そうすれば痛まない。」


『…ハァ………帰りたい。』


折角、類に気持ちを伝えたのに…。


薬指に光る指輪をなぞった。


バンッ!


「あぁ!やっと手に入れた!!」


入って来たのは元仮婚約者。
あのパーティーで会った男だった。


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