清華魔法学園Ⅰ〜学園生活編〜
瑞希先生が正統派ならノエルは個性派だ。
「別に。ただ、話してただけよ」
「そうか。だが、もう遅い。いくらここが清華だからって油断してはならない。2人とも今日は僕が寮まで送ろう。帰るぞ」
だるそうにノエルを見つめる友江に真剣な眼差しのノエル。
遅いと言ってもまだ18時。
日も長くなってきたので、外もそれほど暗くない。
清華魔法学園は外の世界から完全に隔離されている。
学校や寮はもちろんのことながら、この間入院した病院、街でさえもここ、清華魔法学園の土地には揃っている。
初めは規模の大きさに驚いたり、迷子になったりしたが、少しは慣れた。
うん、少しね。