清華魔法学園Ⅰ〜学園生活編〜

いつの間にか大きくなった存在へ side怜桜-レオ-










side怜桜








「お前のあんな姿、久しぶりに見た」







瑞希の部屋から俺の部屋に戻ったあと、自分の部屋へ帰ろうとする悠に俺はそう声をかけた。







俺は誰よりも無表情で感情が読みにくい人間だと周りから言われている。




が、俺から言わせれば悠の方が何倍も感情を表に出さず読みにくい人間なんだ。





無表情ではなく、笑顔で隠してる。






完璧で用意周到で余裕さえもある。








そんな悠が感情をむき出しにしたのだ。












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