あいつの恋

「本間に綺麗な人やってんで!」

「はいはい、何回も聞いたっちゅうねん。」

「お母さんにも見せてあげたいわ!真優さんを!」

興奮気味に話す私を
鬱陶しそうに母が相手を
してくれた。

「お母さんご飯作るからあっち行って」

と冷たい言葉を放たれて
私は自分の部屋にいった。

ベッドに勢いよく
飛び込んで、ソックスを
脱いだら足の爪が
割れてる事に気付いた。

「あっ、教室のときやぁ~」

痛々しい足のをみながら
爪切りが無かったので
ハサミでそれを切った。

「あの時、雄馬男らしかったな」

と掴まれた腕を見て
ニヤけていた。

「ドラマみたい…!」
< 18 / 43 >

この作品をシェア

pagetop