あいつの恋
「本間に綺麗な人やってんで!」
「はいはい、何回も聞いたっちゅうねん。」
「お母さんにも見せてあげたいわ!真優さんを!」
興奮気味に話す私を
鬱陶しそうに母が相手を
してくれた。
「お母さんご飯作るからあっち行って」
と冷たい言葉を放たれて
私は自分の部屋にいった。
ベッドに勢いよく
飛び込んで、ソックスを
脱いだら足の爪が
割れてる事に気付いた。
「あっ、教室のときやぁ~」
痛々しい足のをみながら
爪切りが無かったので
ハサミでそれを切った。
「あの時、雄馬男らしかったな」
と掴まれた腕を見て
ニヤけていた。
「ドラマみたい…!」