恋チョイス



ゴウダは、ひざ抱くあたしを、両足のあいだに包みこんだ。


顔を近よせ、あたしの顎のラインを、指をそよがせてなぞる。


「おまえは、できること、できないことの境界を、自分で設定してるだけなんだよ。そんなものは、自分しだいで、どうとでもなる。だから、自分の境界を越えて、とべ。とんでみれば、あんがい大したことないって気づくはずだ。おまえならとべる。とべ」


そういうと、手品でもするみたいに、あたしの、きつくそろえた膝の上に、両手をひろげた。



「とべ。いつでも、どんなことがあっても、おれが、おまえを受け止めてやる」

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