恋チョイス
ナカガワとそっくり、との印象だったのに、ふしぎと、いま見ればぜんぜん似ていなかった。
こちらへの態度も、二人は正反対だった。
「タケに、金みつがせるのやめろよな」
ろう下のすみに移動すると、ナカヅは、角ばったあごをそり、鼻の穴をひろげた。
「わかってるんだからな。タケが、休みもなしにバイトしてたの、おまえがやらせたことなんだろ? おまえなんかに惚れた、あいつも悪いんだよな。でも、あいつ、いいやつなんだ。おまえがいつも相手にしてる、腐ったやつらとはちがうんだ。だから、もう二度とタケには近づくな。おまえなんかに、タケはもったいない」