恋チョイス



飛行機の機内でのこと。


トイレからもどると、座席に置いてあったバッグの位置が、なんとなくずれている、そう感じた。



「うそ。うそでしょ?」

あたしは、弱々しくもらした。
うかんだ発想を、受け入れたくなかった。


しかし、そうとしか考えられない。


だって、
最後に空色のカードを見たあと、目をはなしたのは、その一度きり。


くわえて、
空色のカード、だけ、がなくなっている事実。


きわめつけ、
そのとき、バッグを置いた、となりの座席には、ハハオヤがいた。



しびれた頭で、あたしは真実を理解した。

< 19 / 243 >

この作品をシェア

pagetop